【コラム】AIとkintoneで実現! 名刺情報の共有を“手軽に”始める方法

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【コラム】AIとkintoneで実現! 名刺情報の共有を“手軽に”始める方法

2025/10/31

今年もkintoneを提供されているサイボウズ社による、CybozuDays2025が盛大に開催されました。
私も
色々な方にお目にかかる機会をいただき、気が付くと沢山のいただいた名刺が。
個人としての整理、管理することはもちろん、社内でも共有したい貴重な情報です。

お客様に伺った際も

「名刺の共有・管理をしたいけれど、費用をかけて専用のシステムを入れるほどではない」
「Excelで名刺を共有しようとしたけれど、入力が大変で続かなかった」

──そんなお悩みをよく耳にします。
かといって、費用をかけて本格的な名刺管理システムを導入しても、結局使いこなせずに終わってしまうケースも少なくありません。

そこでおすすめしたいのが、

AIとkintoneを組み合わせた“シンプルな名刺情報アプリ”

です。特別なOCRソフトやプラグインを追加導入しなくても、AI(今回はMicrosoft365のAIであるCopilot(*1)を使用しています)とkintone、あとはコピー機などに搭載されたスキャナーがあれば、手軽に名刺をデータ化して共有できます。

*1 AIの種類・ライセンスによっては機能が制限されている場合があります。今回のCopilotは、Microsoft 365 Business Standardライセンスで実施しています。

簡単、名刺情報アプリの作成!

  1. もらった名刺をまとめてスキャン(A3サイズなどで一度に20枚程度)
  2. スキャンした画像をAIに渡して、Excelデータに変換
  3. Excelデータを使って、kintoneに名刺情報アプリを作成・読み込み

たったこれだけで、入力作業の手間を大幅に減らし、会社全体で名刺情報を共有できるようになります。

実際にやってみましょう

まずは、いただいた名刺をスキャナーでスキャンします。
今回使用するAIはMicrosoft Copilotを使用しますので、読込可能な画像形式としてPNGにします。


(画像生成AIで作成したサンプル画像のため、少し日本語が怪しいですが、ご容赦ください)

 

スキャナーで作成した画像ファイルをCopilotの画面にドラッグ&ドロップして(*2)、EXCELデータにしてほしい旨指示して実行します。
ここでは以下のように指示しています。
「この名刺情報をEXCELファイルに変換してください。取得する項目は 会社名、氏名、部署、役職、住所、電話、携帯、FAX、メール、URLとしてください。」
*2 外部のAIに個人情報を送信することになる場合があるため、社内の情報取り扱いルールなどがある場合はご注意ください。今回利用のCopilotは、情報が自社外へ流出しないように配慮されています。

 

指示を受けたCopilotによって名刺情報をまとめたEXCELファイル(ここでは 名刺情報.xlsx)が作成されますので、リンクからダウンロードしておきます。

 

出来上がった名刺情報のEXCELファイルを見てみると、指定した情報が取り込まれています。(*3)
*3 AIは便利ですが間違えます。出来上がったデータは必ずご確認ください。

 

このEXCELファイルを使って、kintoneアプリを作成します。
(詳しい手順はkintoneのヘルプをご参照ください)

 

名刺情報アプリが作成されました!
このアプリを使えば、名刺情報の共有を簡単に行うことができます。

 

名刺の共有・整理を行うための名刺情報アプリ作成、いかがでしたでしょうか。
アプリ作成のご経験があれば、30分もかからずにできるのではないかと思います。

追加でいただいた名刺を取り込む際は、名刺をスキャナーで画像にして、CopilotでEXCELファイルにしてもらうところまでは同様に行い、今度は新たにアプリを作るのではなく、作成済みの名刺情報アプリの「ファイルから読み込む」機能を利用して追加します。

 

今回はなるべくシンプルに名刺情報アプリをつくってみました。
シンプルにしましたので、ここからまだまだ発展させていくことができます。

  • 会社名や氏名で検索できる機能
  • 名刺の方々への訪問の予定や履歴を管理する機能
  • 名刺情報それぞれに見ることができる利用者を制限する機能

など、さまざまな機能を付け加えていく ことができます。

また今回は、名刺の画像をスキャナーで保存して、それをAIによってEXCELファイルに保存して、それをkintoneアプリに保管するといったように一手間かかります。
名刺をいただいたらその場でスマホで登録できる機能など、もっと 誰でも簡単に取り込めるようにならないか 、などの改善の余地もあります。

今回ご紹介した作業自体をだれか代わりにやってくれないか?といったご要望もあるかもしれません。

 

そんな時は、私たちアクロスにご相談ください!

まずはお話を伺い、お客様のアプリ作成をお手伝いさせていただく「伴走サービス」や、お試しやちょっとした依頼に便利な「対面開発サービス」、在庫管理や販売管理といった本格的なシステム開発を請け負う「本格開発サービス」といった豊富なサービスから、弊社の豊富な経験を生かした最適のご提案をさせていただきます。
詳しくは 「kintoneサービス」をご参照ください。

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